ZEGNAの芸術への取り組みは、創業者のErmenegildo Zegnaによって始められました。芸術と美に日々のインスピレーションを見出した彼は、ZEGNAの価値観が宿る場所であるOasi Zegnaと地域社会を結ぶ232 Roadを敷設する中で、芸術家、デザイナー、建築家に制作を依頼しました。Oasi Zegnaは、アルプスのふもと、ビエッラに広がる100平方キロメートルに及ぶ自然保護区です。
芸術を通じた伝統

 
イタリアアルプスの地からスタートしたZEGNAは、社会に変革をもたらす力を持つ芸術の振興にも力を入れてきました。1910年、創業者のErmenegildo Zegnaは、比類なきファブリックの生産だけでなく、自らの生まれ故郷であるトリヴェーロの文化や環境の再生をもビジョンとして掲げました。今日、その伝統はアート・バーゼルとのパートナーシップという形で受け継がれています。また、地域社会や自然、そして文化の接点の探究に取り組んでいるコンテンポラリーアートの作家たちへの支援にも力を入れています。
ZEGNAのグローバル本社内に置かれたリンゴ。Michelangelo Pistolettoによる作品。
造園された庭園の中に佇む、マジックミラーを用いた反射ガラスの構造体。
何層にも重なった複雑なモノクロのイラストが描かれた、William Kentridgeの緻密な作品。
ガラスにThird Paradise(第三の楽園)のイメージを描くMichelangelo Pistoletto。

PISTOLETTOのアートのビジョン

ZEGNAとMichelangelo Pistolettoとのコラボレーションは、社会を形づくる力としてのアートを信じるZEGNAの理念と深く響き合うものです。「ソーシャリー・エンゲージド・アート(社会関与芸術)」のパイオニアであるPistolettoの数十年間にわたる先進的な制作の集大成となるのが、「VISIBLE」プロジェクトです。2025年ノーベル平和賞候補にノミネートされたことは、彼の芸術的アクティビズムの影響力を改めて示しています。ZEGNAは、Visible Situated Fellowshipsを通じてPistolettoの活動をサポートしており、その成果が今年のアート・バーゼルの会場で展示されます。
Visibleのロゴと「Seen through art」のキャッチコピー。

変化のためのプラットフォーム

VISIBLEは、Cittadellarte – Fondazione PistolettoとFondazione Zegnaによって立ち上げられた、環境問題や社会問題に関わる喫緊の課題をテーマとするアートのためのグローバルなプラットフォームです。アート・バーゼル2025では、ZEGNAはVisible Situated Fellowshipsに選出されたWaral Prakalp(インド)とShinan Imabo(ペルー)を紹介。この2つはどちらもアーティスト主導の団体で、先祖代々受け継がれてきた知識や、地域社会に根差した生態学的取り組みを自ら実践しています。サポートとメンターによる指導を提供するこのフェローシップには、再生、連帯、そして変化のためのツールとしてのアートの力を信じる私たちの思いが反映されています。
Special-edition ZEGNA tote bag created with Cecilia Carlstedt for Art Basel Paris.
Special-edition ZEGNA tote bag created with Cecilia Carlstedt for Art Basel Paris.
Special-edition ZEGNA tote bag created with Cecilia Carlstedt for Art Basel Paris.
Special-edition ZEGNA tote bag created with Cecilia Carlstedt for Art Basel Paris.
Special-edition ZEGNA tote bag created with Cecilia Carlstedt for Art Basel Paris.
Special-edition ZEGNA tote bag created with Cecilia Carlstedt for Art Basel Paris.
ZEGNAは、アート・バーゼルの公式グローバルパートナーとして、アート・バーゼルが展開する4つのアートフェア(バーゼル、マイアミビーチ、パリ、ドーハ、香港)をサポートしています。バーゼルでは、VISIBLEとのコラボレーションの新たなチャプターとして、気候危機をテーマとして地域に根差した活動に取り組んでいるアーティストたちにスポットライトを当てます。このパートナーシップは、これまでZEGNAが追求し続けている、持続可能性や平等、そして文化的対話の推進に貢献するクリエイティビティ支援の取り組みの一貫として展開されています。
ブラックのカバーで中央にオレンジのシンボルが入った、「Born in Oasi Zegna」ブック。

書籍「BORN IN OASI ZEGNA」

今年、ZEGNAは、自然と文化の調和を目指す取り組みの一環として、Born in Oasi Zegnaブックに収録されているCecillia Carlstedtのアート作品をデザインした特別バージョンのトートバッグを発表します。ビエッラ・アルプスに位置し、広さ100平方キロメートルのOasi Zegnaをインスピレーションとしたこのブックは、国際的に活躍するアーティストや作家たちの視点を通じて、今もなお息づくZEGNAの伝統を伝える内容となっています。
Born in Oasi Zegnaのブック紹介
ZEGNAコレクション

 
ZEGNAとコンテンポラリーアートの関係の基盤となっているのが、トリヴェーロにあるZEGNAコレクションです。Oasi Zegnaの中心に位置するこの場所には、Roman Signerによるサイトスペシフィックなコミッション作品や、Daniel Burenの作品、さらにはMichelangelo Pistolettoのコンセプチュアルな作品まで、多様な世代や地域から集められた常設展示コレクションが収蔵されています。山岳地域ならではの自然と創業者のビジョンによって形作られたこの場所で、ZEGNAのストーリーは続いていきます。それは、心遣いとクラフト、そしてクリエイティブな可能性に根差したストーリーです。